* 『森羅万象の中へ』 * [*心の言葉・心の本]
私が三年前に屋久島へ行ったときに出会ったもののひとつに
山尾三省さん という方の詩集がありました
一字一句にきらきらとした自然がうつしだされ
ツワブキの花 三光鳥 雨 新月・・・
ひとつぶの自然に 壮大な宇宙をみつめ 限りなくカミサマへ近づいた詩人・・・
最近またこの詩集を取りだして読むと感慨深くて
そして彼の本を何冊か図書館で借りてみました
完全無欠の哲学者で 思想家で カミサマそのものだった
と知ったのがこの本
重症のガンに侵されて、自宅療養の末に2001年夏に亡くなられた
彼の遺言がふたつあったというのは有名です。
1、日本中のすべての川の水が再び飲める水になるように
2、この地上から核兵器と原子力発電所がなくなるように
21世紀は万人が真に幸せでなければならず、
20世紀は人間が最も堕落した世紀
それは人間が真の幸せとは何かを見失ったから・・
人間は自然に還り自然の生命に忠実に生きなければならない・・・
と語っていた三省さんの本を読むと
10年後の今年、2011年の出来事を予測されていたのではないか
21世紀のひとびとの気づきの未来図を啓示していたのでは
そう感じます
自然災害はもとより恐ろしい
けれどさらに恐ろしいものは直接目には見えない
じわじわとひそやかに進行し続けている人工物・化学物の蓄積による
この大地と天の自然性の破壊である
ぼくたちが森から学ぶことは数限りないが
最も重要なことのひとつは
<<ゆっくり循環すること>>
水、空気、火、そして土
世界の四大要素は
全陸上生物を生み出した母体で
ひとつの大いなるカミ(ガイア)
三省さんが啓示した未来図が
もう手の届きそうなところに・・
そう感じて止みません
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