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* 悠久の時間への旅(星野道夫さん) * [*心の言葉・心の本]

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冬になるといつも
星野道夫さんの本の旅へとでかける
ちいさなテーブルのうえから
悠久の時間への旅に

 

 

『アラスカ光と風』(福音館)
たとえばここには命を落としそうになるような
ドキドキするようなエピソードがいくつも登場する
2ヶ月もの間ひとりきりですごす大自然の中の
点にもならない小さなキャンプ地に
再びセスナが迎えに来る保障も
熊に襲われないという保障も
カリブーが渡る保障も
駆けでしかない状況に
彼の生命への凛とした覚悟


たとえば流されたカヌーを泳いで取り戻し
奪われた体温を取り戻して
なんとか命をつないだことだとか


たとえばエスキモーたちのクジラ漁
一年間の彼らの生命が懸かった
確証のない希望を抱いた
人と自然の駆けと祈りが
極寒の地でひたすら
繰り広げられていく様子を
細かく撮影し描写する

星野さんの伝えたかったことは何か


「ぼくがアラスカに
 惹かれ続けるのは、
 自然だけではなく、
 この土地に生きる
 人々がいるから。
 いつもそこに、
 自然と向き合い、
 今日を生きる
 人々の暮らしが
 あったからです。」
『ぼくの出会ったアラスカ』(小学館:刊)より


人と自然の関係性
どう向き合うか

一瞬 一瞬 の自然の表情は
完璧な偶然に満ちている

そのなかでわたしたちは
偶然に
生かされながら生きている


そんな危険にあうことは
いまのわたしたちは
一生かかってもほとんどないけれど

でも本当はそういう
自然と生物の壮絶な闘いのなか
自分のちからでやっと勝ち取って
「生きぬく」というようななかに

熊にあるがまま自分の血と肉と
いのちをあずけた彼の死にかたをたずさえて

たいせつなものがあるんだよと
そっと今も
おしえてくれる
気がします

 

 

 

 

 

 

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